Staff Blog

2012.10.01

目から鱗が落ちた日 VOL.2

「イチ、ニッ、サン、ハイ!」
合図に応じて、全員が手に持った懐中電灯の明かりを消した。

前後左右の人が一瞬にして消え、誰一人、声も出ず身動きもしない。
地上にはない「闇」、目を閉じても現れない「闇」が、
そこにあった。

空間認識がまったくできないため、直立姿勢のバランスがとれない。
まるで、脳だけが放り出されたような感覚だ。

ここは地下だ、と冷静を装うが、
この状態で何分持つだろうか、と海馬が問いかけてくる。

「ハイ、点けて」
案内人の声は神の声。
頭上に1000メートルの岩盤が乗っている、此の世に引き戻された。

アトラクションの写真を撮り、
ツアー参加者のインタビューを済ませ、
スーパーカミオカンデ GEO SPACE ADVENTUEの取材を終えた。

目から鱗が落ちるというよりも、目そのものが落ちた。
脳と身体が一度離れて、再び合体するような錯覚。

見えないのだから、見たとは言えないが、
知覚した真闇に、自分の命を見たような気がした。

Staff Blog Calendar

<<  2012-10月  >>

«前の月次の月»
123456
78910111213
14151617181920
21222324252627
28293031

最新プロダクト