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2012.09.27

にほんのことば

松一木かわらぬ色のしるしとて 
うつし絵島の浦風に
ゆかしき つてをしら波の
よする渚に世をおくる

如何にこの身が海士じゃと云うて 
辛気しんきに袖濡れて
いつか嬉しき逢瀬もと 
君には誰かつげのくし
さし来る潮を汲もうよ

汲み別けて 見れば月こそ桶にあり
是にも月の入りたるや
月は一つ 
影は二つ三つ見られつも
雲の上此処は鳴尾の松影に 
月を荷うて

うんぬんかんぬん。。。


と、鼓や笛の調子に乗って始まる長唄「汐汲」。
9月のはじめ、まだまだ夏の暑さが残る午後、
東京は国立劇場・大劇場での
藤間流発表会を訪れました。

藤間流の師範である従姉妹の踊りを見に、
年に二度、国立劇場へと足を運びます。
日舞というと、「藤娘」や「娘道成寺」が
一般的に知られている演目でしょうか。

花道を通り、煌びやかな着物をまとい、
汐汲みの天秤を担いで現れる、従姉妹34歳。
華奢な体で重たい着物、重たい小道具をもち、
20分以上踊り続けます。

生歌での踊りは大迫力。
書き割り(舞台上に置かれる背景などの絵)や、
何重にも着た着物、
たまに飛ぶ観客からの合いの手など、
平成の世の中には新鮮な風景が溢れています。

4年ほど前の名取披露では、
恋する相手に執着する女心を舞った「英執着獅子」を披露。
後見と呼ばれる、衣装の早替えをする職人の技と
舞台一杯に振り回される獅子の頭の毛に心を奪われました。
パーフェクトなコンビネーションで衣装がみるみるうちに何度も変わり、
壇上で首を振りまくり、その遠心力で頭にのせた毛を振り回します。


日舞や歌舞伎などで題材となる長唄や常磐津、義太夫には、
今でも使う熟語やことわざなどの元となる言葉がたくさん出てきます。

日本語はこうやって引き継がれてきたのだな、
とか、
本来こういった意味で生まれた言葉なのか、
などと考えると、
日本語の奥の深さに、関心してしまいます。

日本語は、世界の言語の中でも難しく、
正しいと思い込んでいるものでも、
意外と間違っていることもあります。
言葉が生まれた背景や、
その語源を調べると発見があるかもしれませんね。


c.endo

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