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2014.08.12

さあ、遊ぼう!

 四方山話をする。義理の両親は子どもが好きで、妻を含めて5人の子がいる。はじめてあいさつに訪れた時は、ずらりと並んだ家族の人数に驚いた。兄弟間の年齢差は15。下手をすると、親子でも通る。実際、妻は弟の授業参観にも出たことがあるらしい。
 そんな子だくさんな義父母は時折、里子を受け入れている。2,3日預かる時もあれば、1カ月以上世話をする時もある。母親の入院期間だけ預かったり、児童福祉施設の子どもを受け入れたり。預ける親はさまざまな事情を抱えているが、子どもは一様に明るく元気だ。
 もう一つ、子どもたちの共通項がある。皆、人見知りすることなく、無邪気に接してくる。ふと、同じ年頃の自分がどうだったか思い返した。人見知りというほど引っ込み思案ではなかったが、初めての環境に戸惑うことなく馴染むのは難しかっただろう。
 リザ・テツナーの著書に『黒い兄弟』がある。同年代には『ロミオの青い空』の原作といえばわかりやすいだろう。人身売買がテーマの一つであるため聞こえは悪いが、友情を育みながらたくましく生きる子どもたちを描いた物語だ。作品に登場する子どもとは違い、親と暮らし、愛情を一身に受けている子も少なくない。しかし、そのたくましさはどこか重なって見えた。
 『黒い兄弟』では、ひどい人間も多くいたが、主人公に優しく接する人も少なくなかった。主人公を買った煙突清掃者も、時折気づかう姿を見せた。最初は敵対していたミラノの子どもたちも、物語の終盤には信頼すべき仲間となった。私も、子どもたちの幸せを取り巻く一人でありたい。
 子どもたちと一緒にはしゃぐ私を見て、妻は「大きな子ども」といった。いいじゃないか。与えるのではなく、ともに友情を育めるのは、同じ子どもだけだ。また一緒に楽しく遊ぼう。冒頭で「四方山話」と言葉を置いたのは、長々とつづったことに意味はなく、単純に「子どもと遊ぶのは楽しい」というとりとめのない内容だからだ。

「次、いつ来る?」
「来週になっちゃうけど、また遊ぼう」
 楽しい時間を過ごしに、私はまた妻の実家へ向かう。

r.nomura

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